イーニン(伊寧)からナラティー(那拉堤)へ
ナラティー は、イーニンから南へウルムチ方面に行く途中にある草原地帯です。カザフ族が多く暮らしています。
スイカを積んだトラックターがゆっくり走る脇を大型トレーラーが猛スピードで追い越して行きます。車幅の3倍にも及ぶ牧草を満載したトラックが道を塞ぎながら
走っていました。街道には、防風林を兼ねたポプラ並木が連なっていました。
途中には、放牧で移動中のカザフ族のテントが所々で見られました。場所によっては、白樺の防風林が見られました。
谷間にも民家が点在していました。レンガを積み上げた壁は、アジアの風景というよりもヨーロッパ的という感じがします。平原を流れる大河は、水郷地帯の様な風景を作っています。
広大なトウモロコシ畑が広がっていました。イリ地域は、新彊の穀倉地帯で、他にもコーリャン、ジャガイモも栽培されていました。平原の中に人工的な小山が見えました。これは、
遊牧民の族長の墓でした。頂上まで、登る事が出来ます。高さは、30m程です。
少し高い所から見た集落は、先程の墓の頂上から見たものです。屋根の上に積った砂を掃き落としている人がいました。乾燥化が進んで来たため、屋根にも砂が積るようです。
美しい風景が広がっています。しかし、乾燥化が進行しているため、谷川に水は大量に流れているにもかかわらず、周りの山々には植物は見当たりません。黒褐色の荒涼たる風景が広がって
いました。水の豊富な場所では、広大なヒマワリ畑が広がっていました。途中の町では、羊を追い立てるウィグル族の人がいました。写真の奥に見える商店は薬屋です。